日々雑記

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最近の読書(おおむね9月上旬)

*笹野裕子『今年の夏』
詩集。粘土を捏ねるように
何度も輪郭を確かめながら
かたどられて来たのだろう、と思われる十数篇。
けれどもそれらの冒頭を飾るのは、
「言葉荒れ」した作者の指先が見えるような
「破る」という一篇である。絶対最後に書いただろうこれ。

*ブラッドベリ『何かが道をやってくる』
まとまりあるエピソードの積み重ねに近い形式のせいか
結構な長さがあるのに長編という印象は残らない。
言葉は鮮やかに像を結ぶが、彼の短編が持っている鋭さ、
読み手の両足を大地から切り離してしまう風圧はない。
私が短編的味わいを期待しすぎて物足りなかったんだろう。
映画にしたら結構感動すると思う。

*遥洋子『介護と恋愛』
軽い口当たりから始まりどんどん重みを増していく中身、
まるでおんぶお化けじゃないか!(笑)
きっぱりさっぱり取捨選択する筆者の根性がかなり好きだが
考え方に共感できるわ〜とか言って思考停止しちゃったら
私もおんぶお化けであろう。でもさ、時折の思考鈍麻が
命取りになり得る世代って結構きついね。共闘できない。

*星新一『気まぐれ指数』
うまいわ〜。かしこいわ〜このひと〜。なんだこれー。
もうエンタテイメントとしては言うことないし、しかも
こんなに無駄がなくて整然としてるのに、
彼の長編は、映画よりも芝居にしたいと思わせる立体感がある。
独特の明晰さと温かみ。彼には後継者なんて必要ない。

*谷村志穂・飛田和緒『お買い物日記』
一つのものを真剣に選んで買って愛でるというのは
たのしいですよね。このひとら、かわいい。
遙洋子〜この本までの三冊は、府立中央図書館で
一気読みしたんだけど、こういう系統ばらっばらな本を
くじ引きみたいに楽しめるのが図書館の素敵さだと思う。

*河出文庫『文豪ミステリー傑作選』
志賀直哉「氾の犯罪」芥川「開化の殺人」とか、わりと
有名どころを妥当に集めた感じで、妥当に面白い。
妥当なんていうと失礼ですけどね。昔の読者って羨ましいよね。
夏目漱石「趣味の遺伝」は、先生ったら結構流行に敏感だったものね☆
(イギリスで遺伝と探偵流行ったのってこの頃、よね?)
でもろまんてぃすと☆って微笑ましくなる短編ですし
『眉隠しの霊』は幻想でぼかされた情欲が生々しい。
そしてお目当てだった『サラサーテの盤』は、何がなんだか
分からないなりに読み返さずにはおれないのです。
しかし太宰と三島はイマイチだった。ファンの人ごめん。
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アイドルのお宝動画をバラマク : 2007/10/13 4:20 PM
アイドルのお宝動画をバラマク
ホントに14才?ジュニアアイドルのイメージPVをヨクミルとあちこちに見えてはイケナイ所がチラチラと見えてます
そらの日記 : 2007/10/17 1:09 PM
遙洋子
遙洋子遙 洋子(はるか・ようこ)は、大阪府大阪市出身のタレント、作家、フェミニスト。「遙」と「遥」は検索で区別されることに要注意。経歴武庫川女子大学|武庫川女子短期大学を卒業後、1986年から読売テレビの番組「ときめきタイムリー」で上岡龍
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